いびきのレーザー日帰り手術について
いびきの原因
いびきは、睡眠中に軟口蓋粘膜(のどちんこ「口蓋垂」とその周辺の粘膜)が気道の狭い部位に生じる空気の乱流により呼吸に伴って振動することで生じる音です。無呼吸を伴わないいびきを単純性いびきといいます。
単純性いびきは必ずしも病的な状態と考える必要はありませんが、いびきの音によって周りの人(パートナー、友人など)に与える影響による人間関係の問題となります。
いびきがおこる主な原因とは
いびきは単一の要因で生じることはまれで、以下のような複数の要因が複合的に作用して生じます。
- ① 睡眠時の鼻づまり
- ② 軟口蓋が低い
- ③ 扁桃腺(口蓋扁桃)が大きい
- ④ 肥満
- ⑤ 女性ホルモンの減少(閉経・更年期)
- ⑥ 下顎が小さい
高度な肥満の場合は体重減少が必須となりますが②、④、⑤、⑥が主な原因の場合いびきのレーザー日帰り手術(レーザー補助下軟口蓋形成術「Laser assisted uvulopalatoplasty: LAUP」)改善できるケースがかなりあります。①の関与が大きい場合は鼻づまりに対する日帰り手術(内視鏡下下鼻甲介切除術)、③の関与が大きい場合は扁桃肥大に対する日帰り手術(ラジオ波による口蓋扁桃凝固術)を検討することになります。
レーザー補助下軟口蓋形成術(LAUP)とは


軟口蓋とはのどちんこ(口蓋垂)とその周辺の粘膜を指します。レーザー補助下軟口蓋形成術(LAUP)は軟口蓋の余剰粘膜をレーザーを用いて切除して呼吸の通り道を広げ、振動源である軟口蓋粘膜を減量させる手術です。
気道が広がると、狭い部位で発生する空気の乱流が減少し粘膜の震えが抑えられ、いびきが軽減します。気道が広がることで無呼吸症候群の改善にも寄与します。レーザーを使用することにより、術中の出血や痛みを抑えることができ傷口の縫合が不要となります。LAUPはいびきに対してはかなりの方に症状改善効果が認められます。
手術は耳鼻咽喉科の診察治療椅子に座ったままで行います。手術に要する時間は前処置を含め約30分です。手術時間自体は約15分です。
こんな方におすすめです
軟口蓋形成術という手術はずっと以前より様々な病院で行われており決して珍しいものではありません。
しかし従来は約1週間ほどの入院を必要で、また手術部位を縫合する必要があるため全身麻酔下で手術を行う必要がありました。時間の都合がつけられない方にはしきいが高いものでした。レーザーを使用することで十分な止血ができますので縫合は不要で日帰りでも手術が可能となりました。
以下のような方に適しています。
- 仕事の都合などで時間が確保できず入院ができない方
- 何らかの理由で全身麻酔がかけられない方
- 手術内容を分割して行いたい方
- 粘膜を拡大切除することに抵抗や不安がある方
当院での手術症例の写真
当院術前の咽頭所見1
当院術直後の咽頭所見1
当院術前の咽頭所見2
当院術直後の咽頭所見2他院での手術症例の写真
他院術後長期経過後の咽頭所見1
他院術後長期経過後の咽頭所見2このような拡大切除は術後の嚥下機能保持の観点から好ましくないと考えています。
他院と異なり当院で独自に工夫していることは以下の点が挙げられます。
■ 術前採血検査は行っておりません
重篤な疾患の既往がない場合、術前の採血検査は不要です。
■ のどちんこ(口蓋垂)は必ず根本を残します
当院では水かき状の後口蓋弓粘膜は可能な範囲で広く切除しますが、のどちんこ(口蓋垂)の切除は約1/2にとどめ必ず根本を残すようにしています。この点がのどちんこ(口蓋垂)を基部で全部切除してしまう他のクリニックとの大きな違いです。
残した約1/2ののどちんこ(口蓋垂)は術後の治癒過程で約2ヵ月かけてゆっくりと収縮し最終的には約1/4程度まで縮小します。この処理方法はのどちんこ(口蓋垂)が全くなくなってしまうことに多くの人が心理的抵抗感や恐怖心を持つため、心理的ストレスを緩和する目的があります。
また、のどちんこ(口蓋垂)を基部で完全に切除してしまうと術後予想外に創部が大きく収縮挙上して術後の不快なのどのひきつれ感・違和感が生じる確率が大きくなるためこれを予防する目的、 粘膜の過大な切除による飲食物の鼻腔への逆流や開鼻声(鼻もれ声)を予防する目的もあります。
■ 分割手術に対応しています
手術や術後の痛みに対する恐怖心が強い方に対しては手術内容を2~3回に分割して行うことも対応しています。 分割手術によって1回あたりの手術時間を短くすることにより恐怖心を和らげることができ、また手術範囲を小さくすることにより術後の痛みを軽くすることができます。
■ 術後に使用する鎮痛剤は潤沢に処方します
一般論として同様の手術を行っている他院が術後に処方する鎮痛剤は量的にきわめて不十分です。これでは術後約2週間は疼痛のため経口摂取は困難と考えられます。当院では2種類の経口鎮痛剤を十分量処方し併用していただくとともに疼痛緩和のうがい薬を併用していただくことで可能な限り疼痛を抑制します。
■ 術後の安静や生活習慣の変更は特にお願いしていません
術中に十分に止血処置を行います。また術後疼痛緩和処置を最大限行います。そのため術後の仕事、飲酒、喫煙、運動、入浴などに一切禁止事項はもうけておりません。平常通りの生活様式を継続していただけます。
■ 事前にご相談をいただければカウンセリング当日の手術に対応しています
遠方からご来院の方については事前にご相談いただいて手術時間が確保できましたらカウンセリング受診後同日に手術を行うことにも対応しています。
手術当日の流れ
手術は耳鼻咽喉科の診察治療椅子に座ったまま局所麻酔で行います。術前投薬・点滴などは行いません。静脈麻酔などで眠らせることは行っておりません。
- STEP1
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ゼリー状の麻酔薬を口腔内に入れ5分間保持していただきます。
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- STEP2
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スプレー状の麻酔薬を舌の表面と軟口蓋粘膜に10回ほど噴霧し表面麻酔を行います。
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- STEP3
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十分な量の局所麻酔薬を軟口蓋粘膜に局所注射します。麻酔薬が均等に浸み込ませるため5~10分間休憩していただきます。
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- STEP4
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軟口蓋形成術を行います。所要時間は約10分程です。止血を十分に行い手術終了です。
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- STEP5
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術後に使用するお薬の説明をします。
術後ケア
軟口蓋形成術後は10~14日前後痛みを感じますが、消炎鎮痛剤を可能な限り増量し、麻酔薬のミストをのどに頻回に噴霧していただくことで許容可能な程度にまで痛みを小さくすることができますので日常生活の制限事項はお願いしておりません。仕事・運動。喫煙。飲酒も控えることはお願いしていません。食事は手術当日の術後2~3時間後から可能です。
術後の出血が生じることは極めてまれですので心配はいりません。術直後の受診・診察も不要です。手術後、約2ヵ月は経過を見ていただき、いびきの改善度が悪い場合には再診をお願いしています。
補足事項
扁桃腺(口蓋扁桃)が大きい場合、一期的にはレーザー補助下軟口蓋形成術(LAUP)を行うことは困難です。扁桃の裏側の軟口蓋粘膜が十分見えないためです。この場合はまず先んじてラジオ波による口蓋扁桃凝固術を行って口蓋扁桃を縮小させます。口蓋扁桃の萎縮が完成するためには約2週間かかります。レーザー補助下軟口蓋形成術(LAUP)が必要な場合は約2週間経過してから二期的に行います。

費用(※保険適用、3割負担の場合)
| レーザーによる口蓋垂軟口蓋形成術(LAUP) | 約30,000円 |
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■休診日:木曜
月午後・金午後・土・日・祝:※予約手術のみ
- 診療科目
- 耳鼻咽喉科・アレルギー科
- 住所
- 〒107-0052
東京都港区赤坂4-2-1 JFBビル2F - 最寄駅
- 赤坂見附駅徒歩3分
- TEL
- 03-5570-8711
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土・日・祝 |
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| 11:30~14:30 | / | ※ | ||||
| 16:00~19:00 | ※ | / | ※ | ※ |
休診日:木曜
※予約手術のみ
受付終了は診療終了の10分前です。